今回は!!
昨年夏のとあるクラウドファンディングで頂いた、MPRAEASO社のリターンをご紹介します!!
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MPRAESO社の歴史
◆MPRAESO社の始まりは、当時大学生だった
髙橋佳愛さんが、『本当のガーナチョコレートを作るプロジェクト』という学生団体に出会ったことでした。
高橋さんは小学生時代に過ごしたフランスで、美味しいチョコレートに出会ったことをきっかけにカカオに興味を持つようになり、2018年には、学生団体AiesecのENプログラムでガーナへ渡航します。
半年後に、現MPRAEASO社代表の田口愛さんがメンバーに加入。
カカオで人と人、ガーナと日本を繋ぎたい、繋がりをこれからも大切にしたいという思いから、
2019年3月『カカオ絆プロジェクト』を立ち上げ、
ガーナのカカオ農家の自立を目指した小規模工房を作るため、クラウドファンディングを開始。
これが見事に成功し、ガーナのアマンフロム村に初めてのチョコレート工房が誕生することとなります。
【ガーナのカカオ豆からチョコレートを作る!ガーナに大学生がプチファクトリーを造る!】
◆高橋さんはその後、カカオ豆からチョコレートを作るワークショップの開催や、オーダーメイドチョコレートの販売など、日本にカカオを広める活動を進めていきます。
2020年3月には、世界初の完全栄養食のチョコレートとして話題になった『andew(アンジュ)』のプロダクト開発担当として、クラウドファンディングにも携わりました。
◆一方、田口さんは2018年、バングラデシュのグラミン銀行やベナンのGOUNOUへインターンへ。
その間にソーシャルビジネスを学び、
2020年5月、高橋さんを始めとした『カカオ絆プロジェクト』のメンバーと共に、
「カカオに関わる全ての人々が笑顔になること」を願い、MPRAEASO合同会社を立ちあげます。
同年8月18日、二年前にガーナに作った工房を、新たなカカオ取引の仕組みを創る場所としてパワーアップするべく、クラウドファンディングを開始。
代表の田口さんの行動力と思想に動かされ、
約1ヶ月間で4,277,110円の資金を集める大成功を収めました。
今回紹介するのは、このリターンで頂いたチョコレートです。
MPRAESO社が目指す世界
MPRAESO社に集ったのは、チョコレートを心から愛するメンバーたち。
ガーナのカカオ農家と対話し、彼らの美しい生き方を伝えると共に、従来のフェアトレードだけでは解決できない課題を変革することを目標とされています。
前回の記事ではコートジボワールの問題について挙げましたが、同じく深刻な社会問題を抱えているガーナ…。
日本が輸入するカカオ豆の8割はガーナ産なので、こちらの方が私達にとって身近に感じられるかもしれませんね。
ガーナでは、カカオの買い取りは政府のカカオ管理局が行っており、金額は豆の良し悪しではなく重さで決まります。
せっかく頑張って良いカカオを作っても、値段が変わらないので、農家もモチベーションが上がりません。
→しかし買い取り先が政府しかない
→収入を上げるために収穫量を増やさなければ…
→カカオの木は老朽化すると実がなりにくくなるため、徐々に同じ木から収穫が出来なくなってくる
→森林破壊して新しい苗木を植える
という悪循環がガーナでも起きており、2017〜2018年の熱帯雨林減少率は、前述したコートジボワールよりも高い数値となっています。
MPRAEASO社は、
農地の拡大をせず、カカオ豆の品質を向上
させることで、
現行の質より量で評価される仕組みを変え、
負の連鎖を止める『カカオ革命』
をガーナで起こそうとしています。
可哀想だから支援してあげよう、という同情で買ってもらうのではなく、本当に質の良いものを作り、沢山の人に求められる世界こそサステナブル。
それが"開発途上国と先進国の間に、対等で、リスペクトを持った心の繋がりを生み、経済的にも自走できる仕組みを創る"のだと。
昨年かなり話題になったこともあり、20代で行動に移されたメンバーの皆様の若さが注目されがちですが、若さだけではこんなに強い想いで前進する事はできません。本当に心から尊敬します。
是非一度、このクラウドファンディングのページを読んでみてほしいです。
読み終わる頃にはきっと、このプロジェクトを心から応援したくなっているはず!
夢いっぱいのリターン
私がリターンに選んだのは、
MPRAESO社自慢の特製チョコレート。
このプロジェクトを知った時に、シンプルに、アマンフロム村のカカオを味わってみたいと思いました。
また全てのリターンには、アマンフロム村のカカオ豆と、ガーナ工場への招待券【金のチケット】が同封されています。
まずはチョコレートから。
70%のプレーンタイプ。3枚入り。
『ガーナのカカオは輝く宝石の原石である』という意味が込められたロゴがプリントされています。
小ぶりでとても可愛いです。
ココナッツを思わせる香り。
しっかりと苦味があり、コク深い渋み、酸味があります。
ところどころでザラリとしたテクスチャも。噛みしめるとニブの食感も少し残っているよう。香ばしさの中に土っぽさもあり、とても野性的な風味に感じます。
田口さんのような華やかで愛らしいチョコレートがやってくるのかなと思っていたのですが、良い意味で裏切られました😂
まさにガーナへ旅立たれた決意と努力が結晶になったような、力強いお味のチョコレートです。
カカオは粒のしっかりした大きなお豆。
キリリとクリアな味わい。
苦味が少なく、スッキリとしています。
【金のチケット】は、いつかコロナが終息した日の希望を1つ増やしてくれました。
いつかカカオ農園に訪れる日を楽しみに。
裏には田口さんからの直筆のメッセージが入っています。
MPRAESO社の新ブランド、MAAHA CHOCOLATE
田口さんは今回のクラウドファンディングの中で、
将来的に、
"ただ美味しいだけでなく、「ガーナのこと、ガーナの農家さんのこと、地球の裏側のこと」をちょこっと考えてもらえるようなチョコレートを提供するブランドを設立したい"と述べておられました。
実はこのクラウドファンディングの翌年、2021年7月に、MPRAESO社はMAAHA chocolateというチョコレートブランドを設立しています。
チョコレートを取り巻く未来を変えていくため、どんどん新たな展開へ進んでいくMPRAESO社。
次回はぜひ、アマンフロム村のカカオで作られたMAAHA CHOCOLATEも 味わってみたいと思っています!
ここ数年のクラウドファンディングを見ていて思うこと
近年、10〜20代で起業を志す若者が増えているように感じます。
それだけ、企業にまっすぐ就職するより、自分がやりたいことを開花させたい層が増えているのかもしれません。
SNSのパワーもあり、起業主の人柄も伝わりやすく、魅力的な活動ほど拡散力があります。
そうした企業にはファンもつきやすい印象です。
コロナウイルスが蔓延し、我慢我慢の毎日で、
小さい子供をもつ親としても、未来に希望はあるのか不安でいっぱい。どうか今の生きづらさを下の世代には残すまい、と考える日々ですが、
きっと大人になった我が子を先導しているのは、
このままじゃだめだ、現状を変えようと必死に動いている、今の若者たちなんじゃないかなと。
そう考えたら、あれ?もしかして日本の未来は結構明るいのでは?と感じずにはいられないのです。
どんな形であれ行動し、結果を残していく姿は、本当に頼もしいし、エールを送りたい。
中でもMPRAESO社の活動には、満天の星のような希望を感じます。
これからも動向を見守っていきたいですね!
ごちそうさまでした!!
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