この子達との出会いの話を少し。
テディベアにハマったきっかけ。
私はもともと、小さい頃からテディベアが好きでした。
頂き物がほとんどでしたが、それこそ部屋の一角を埋めてしまうほど、たくさんのクマが私の部屋にはいました。
それこそ十年以上一緒に過ごしたテディベアも。
思い出の詰まったクマたちでしたが、結婚して実家を離れる際、いい大人がテディベアを愛でるのも恥ずかしいか…という気持ちが強くなり、ほとんどのテディベアを知人に譲ってしまいました。
私がもう一度テディベアを思い出すきっかけになったのは、初めて子供を妊娠した時でした。
欧米では、赤ちゃんに初めてのお友達としてテディベアを贈る風習があると知り、
私も我が子にそうしてやりたいと思ったのです。
いつまで一緒にいてくれるかは分からない。
でもせっかく贈るなら、ずっと遊んでも壊れないような丈夫さで、生涯この子の友達でいてくれるようなテディベアがいいなと思い、お友達探しを始めました。
その時初めて知ったのがシュタイフというブランドでした。
ドイツのブランドで、世界で初めてテディベアを作った会社だと言われています。
子供の初めてのテディベアはそのシュタイフの作品の中から選びました。愛らしさに魅せられ、私も同ブランドから2体、我が家に迎えています。
毎日眺めるうち、テディベアを自分で作れないだろうか…と考えるようになり、方法を模索しているうち、とあるアーティストベアの販売サイトに辿り着きました。
クリックした途端、目に飛び込んてきたのは、本当に個性豊かなテディベアたち。
その時初めて、「テディベア」という存在そのものが世界中で愛されていること、日本でも海外でも、男女関係なくたくさんの作家さんが、同じモチーフを様々な魅せ方でこの世に生み出している面白さに触れ、衝撃を受けました。
シュタイフなどの大手会社から生まれるテディベアたちの丈夫な縫製や、整ったお顔もとっても魅力的ですが、
その中でも私は、生み出す人の生い立ちやこだわり、その人だけにしか生み出せない個性の詰まったアーティストベアの魅力に惹かれていったのです。
テディベアは私にとって、心を豊かにする芸術の一つであり、嬉しいときも悲しいときも、そっと静かに寄り添ってくれる存在です。
この子達を見ていると、こんなにも人の心を温かくする芸術は他にないと思えます。
大人も子供も関係なく、その温かさを感じて良いんだと、心から思うんです。
大好きなテディベアと、同じくらい大好きなチョコレート。
二つを一緒に発信していけたらきっと素敵だと思い、ブログやTwitterを始めました。
前置きが長くなりましたが、我が家にいるクマたちも紹介していきたいと思います。
Steiff
→HP
ロシェ
テディーガール
1905年生まれ。故ボブ・ヘンダーソン英国陸軍大佐とのエピソードが有名な『テディガール』のレプリカです。(1997年、シュタイフ社より世界限定6000体で制作されたもの)
シュタイフ社が初期に世に送り出したベアでした。
ここでは割愛しますが、このテディベア自体の歴史とその美しいお顔に惹かれ、どうしてもお迎えしたくて探し回ったものです。
約21年前の作品ですが気品のある美しい顔をしています
背中のこぶとお腹を押すと鳴るスクイーカーが特徴のテディベアです。
名前の由来は、体が大きいので、フランス語で『岩』の意味を持つ、クラッシュアーモンドのボンボンショコラから。
ルビー
初めてシュタイフの実店舗でお迎えしたテディベアです。
2015年のリトルサンタと対になるデザインをしており、ピンク色のモヘアがふわふわで愛らしいです。
実演イベントでお迎えしたので、その日来日されたシュタイフ社のデザイナー、マーギットリヒターさんのサインが足の裏に入っています。
ご本人の手でブラッシングをして頂いた、思い出深い子です。
名前の由来はバリーカレボー社が開発した『ルビーチョコレート』から。
JH BEARS
→HP
キャラメル
本田純子さんの作品。
3人目を出産する際、自分へのご褒美のつもりで、初めてオーダーしたアーティストベアです。
陣痛中から産後の入院期間中、病室で一緒に過ごし、苦しいときに支えてもらいました。
本田純子さんは5〜8cmのミニチュアベアが得意な作家さんで、この子のような身長15cmのテディベアは作家人生で2体目だったそう。
あまり前例がない中、胴体の長さを変えてみたり、新しい挑戦の中から生まれた子です。
小さいですが ふわふわで存在感があります。
このブログに 一番よく登場します。
名前の由来はキャラメル色の毛色から。
Guild of small BEARS
→HP
プラリネ
SAKIさんの作品です。
身長7cmの小さなテディベアを中心に作っておられます。
手のひらに乗せても本当に小さく、その縫製の素晴らしさに感動しました。
食べ物と一緒に写しやすいので、キャラメルと一緒に写ることが多いです。
シルバニアファミリーシリーズのお洋服を着られるので、季節に応じてお着替えも楽しんでいます。
名前の由来はナッツを小さく砕いて作る『プラリネ』から。
brown♥check
シャンティ
悦さんの作品です。
モヘアのテディベアとは全く違う雰囲気に魅せられ、お迎えした子。ビスコースという素材で作られたテディベアです。
固い綿を触っているような優しい肌触りで、手足には小さなビーズが重りで入っています。
どこかアンニュイな、のんびりした空気を醸し出しています。
一人でお座りできないので、よく誰かに寄りかかっています。
名前の由来はその毛色から。
シャンティはフランス語で『砂糖入りの生クリーム』のこと。
Olesya Gergel Teddy
→HP
Makar(マカール))
Olesya Gergelさんの作品です。
ロシアのソチからはるばるやってきました。
私がずっと憧れていた作家さんで、この度初めてロシアからの個人輸入に踏み切りました。
追跡していると、ロシア連邦?モスクワ?神奈川?といろんな地名が表示されてドキドキ…。
様々な施設をめぐり、発送連絡から我が家に着いたのは約10日後。
ようやく我が家にやってきた時、お疲れ様…と思わず声をかけてしまいました。
クマを運んできた箱もぼろぼろでした。笑
ビスコースにおがくずを詰めてある、日本では珍しいテディベアです。押しても凹まないほどギュッと詰め込まれていて、重さもあり、どっしりとしています。
『どうして綿じゃなくおがくずなんですか?』と聞くと、olesyaさんは『おがくずの匂いがすきなの』といっていました。
手元に届いて嗅いでみると、たしかに落ち着く香りでした…。素朴なお顔に癒されます。
Makarはロシアの男性名で『神聖な、祝福された、 幸福な』という意味だそうです。
※また増えたら追記するかもしれません。
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