約10カ月ぶりの香水記事です。笑
前回は、Mallowがとあるきっかけでチョコレートの香水があることを知り、
香水好きの友人と共に、自分の好きな香りを探っていく話を綴りました。
実はあれからも細々と、自分の鼻と向き合い続けていたところ、前回は友人の持っているアトマイザーの量に驚いていた私も、自分の香りを探っているうちに、この数ヶ月でそこそこの量のサンプルを持つようになりました(恐ろしい)。笑
第一弾で挙げた香水たちは、
友人の手持ちアトマイザーの中から、カカオやチョコレートが入っているものをご紹介させてもらった形だったので、今回はその経験を経て、自分が興味を持った香りをいろいろお試ししてきました。
前回の記事をきっかけに、Twitterのフォロワーさんとアトマイザー交換をさせてもらう機会もあり、香水から新しい輪を広げてもらっています。
長くなるので、今回はブランドの詳しい説明は割愛しつつ、チョコレート、カカオ、ココアが構成に入った香水達を、香りの雰囲気によってグループ分けしてご紹介します。(完全に私の独断です)
なるべく現在も手に取れるものを選びましたが、廃盤になっているものもあります。ごめんなさい💦
カカオやチョコレートの香りをお探しの方に、お役に立てれば嬉しいです。
(チョコレート香水まとめ第一弾はこちら)グルマンチョコレート系
Jo Malone London ビターオレンジ&チョコレート
吹いてすぐから、リアルなオランジェットの香りがします。
オレンジの皮の苦さと、そこにまとわるチョコレートをダイレクトに感じるような。
美味しそう。そこからココアパウダーやココナッツのような香りに移っていきます。
甘すぎず、苦味が強めのチョコレート。
ラストはシナモンのような香りが残る。温かみを感じるので、冬に合いそう。
【ダークチョコレート ビターオレンジ
カカオポッド クマリン(シナモンの香りを構成する成分の一つ、バニラの香りに似ているらしい) ココナッツ】
フォロワーさんにお譲り頂いた香水のひとつ。
吹き始めは爽やかな柑橘系の香り、時間が経つにつれ、しっかり甘く。
輪切りのオレンジがだんだんチョコレートの中に沈んでいくのを、コーヒーを片手に眺めているようなイメージ。美味しそうなオレンジチョコ!
【スイートマンダリン、金木犀の花、
トンカ豆 、カカオアブソリュート】
(日本の公式サイトでは商品が見つからなかったのでこちらを貼っておきます)
KILIAN ノワールアフロディジアック
チョコレート好きなら知らぬ人はいない、チョコレートの魔術師、ジャックジュナン氏のチョコレートをイメージしたフレグランス。
ジャックジュナン氏のチョコレートが大好きなキリアン・ヘネシーが、調香師のカリスベッカーにリクエストして生まれた香り。
フランス・パリ限定商品だそうです。
ラム酒入りガナッシュのほろ苦い香り。
こういうのおしゃれなショコラトリーに絶対売ってる!と想像出来るくらいリアル。
そこからチョコの香りは少しずつ落ち着いていきながら、現れてくるのはジャスミンの花。
しばらくするとさらにシナモンがスパイシーに香ってきて、なんかもうずっとおしゃれな香りがしている。笑
後半はサンダルウッドやアンバーが出てきて、温かくトーンダウンしていきます。
チョコレートへのこだわりを強く感じる香りです!
【トップ:インド産ジャスミン、イタリア産セドラ、イタリア産ベルガモット
ミドル:ダーク・チョコレート、ラオス産シナモン
ラスト:インドネシア産パチョリ、オーストラリア産サンダルウッド、トンカビーン、アンバー】
検索の結果、楽天にはお取り扱いがありました。↓
明かされている香料は3つのシンプルな構成。
吹き始めに香るのはブラックペッパー。
ピリッと感は強くなく、すごく爽やかでビックリしました😲
カカオはその奥から遅れてやってきます。
やがてマグノリアと合わさって、お花の可愛らしい甘さに。
ムエットに吹いたときは、キャラメルのようなグルマンな甘さを強く感じたのですが、私の肌に乗せると甘さはそれほど引き立ちませんでした。
カカオよりお花の甘さがかなりしっかり香ります。
【ブラックペッパー、マグノリア、チョコレートチップ】
ムエット試香。
フォロワーさんにお譲り頂いた香りです。
とってもフルーツ。瓜っぽいみずみずしさを感じます。
遠くに深いチョコレートの香り、パウダリーな感じも少しある。お花やフルーツで香り付けされた、おしゃれなチョコのイメージ。
【トップ:グレープフルーツ、ウォーターメロン、ローズ、ブラックカラント
ミドル:チョコレート、カカオアブソリュート
ラスト: サンダルウッド、ムスク】
→こちらは廃盤で公式サイトが見つからなかったので、@cosmeのリンクを貼っておきます💦
MONTALE チョコレートグリーディ
ムエット試香。
scententiaさんのキャンペーンでムエットをお譲り頂きました!ありがとうございます!
チョコそのものの香りがすると噂があり、ずっと気になっていた香り。
すごい…!!焼いた小麦粉の香りがしっかりある!こんなにリアルに再現できるなんて驚きです。
まさにチョコチップクッキーそのもの!!
ちょっと焦げは強めです!美味しそう!
エレガントココア系
PENHALIGON'S エンプレッサ
上流階級の女性たちの為にロンドンの港に運び込まれた、シルクやパールをイメージした香り。
トップに香るのはブラッドオレンジの苦味、ブラックペッパーのスパイス、ブラックベリーの甘み。
フルーティな中にもピリリと辛い部分があって、芯の強さを感じます。
そのままゆっくりと、熟した桃のような、とろみのあるほの甘さに落ちついていきます。
遅れてローズが顔を出し、ココアやバニラへ移り変わっていくのが面白いです。
後半の甘さはちょっと気怠げな雰囲気。
貴婦人が一日の終わりに、ココアとお菓子を片手に寛いでいるような。爽やかフルーティーからの落ち着いた収まり方がとても上品な香り。
私の肌では最後にローズとバニラの香りが長く残りました。
【ピンクペッパー、ブラッドオレンジ、ブラックベリー、ピーチ、ローズ、ネロリ、パチュリ、バニラ、ココア、アンバー、マルトール】
いたずら好きでカシスジャムが大好きな、調香師アニックの義理の娘、シャルロットに捧げる香り。
ふわふわ、ほわほわ、すずらんの優しい香り。奥からカシスの甘さが顔を出します。どこか石鹸や、ベビーパウダーの浮かぶ香り。
そこから徐々にバニラの甘さが際立ち、ぐっとココアの香りが広がります。
最初のふわふわ感からは決して想像できないところからココアが出てきて驚きました。
その後はどこか柑橘のようなニュアンスを残しながらトーンダウン。全体的に優しく、漂うようなニュアンスの香りでした。
【カシスのつぼみ、ココア、バニラ、すずらん、ミモザ】
→l'armoire parfuméeさんに量り売りのお取り扱いあり
TOMFORD ブラックオーキッド
ムエット試香。
マイケル・ジャクソンが愛用していた香水の1つだそう。みずみずしい花の香りがします。
奥の方から土っぽさをまとった洋酒入のガナッシュが追いかけてくるような、濃く深みのある香り。どこかバニラのような甘みも。
【トップ:トリュフ、ガーデニア、ブラックカラント、イランイラン、ジャスミン、ベルガモット、マンダリンオレンジ、アマルフィレモン、
ミドル:オーキッド、スパイス、ガーデニア、フルーティノート、イランイラン、ジャスミン、ロータス
ベース:メキシコ産チョコレート、パチョリ、バニラ、インセンス、アンバー、サンダルウッド、ベチバー、ホワイトムスク】
爽やかカカオ系
Perris Monte Carlo カカオアズテック
吹いてすぐからしばらく続くスパイス感が、洗い上がりのシャツの香りを思い起こさせます。
お日様をたくさん浴びたお洋服やタオルみたい。
そのあとに、にょきにょきとやってくるカカオの香りがどっしりと根をはやし、ピーマンのようなグリーンな香り、ぶわーっとお花の香りが爽やかに開いていきます。
ムエットで嗅ぐと、トップにはチリのようなピリピリした刺激も感じて、だんだん熱くなるような錯覚があります。
軽いけど不思議な魅力のある香り。
【トップ|ブラックペッパー、ピンクペッパー、カルダモン
ボディ|ラムアブソリュート、オーキッド、トベラ、チュベローズアブソリュート
ベース|サンダルウッド、カカオアブソリュート、ムスク】
Jo Malone London ブルーアガバ&カカオ
こちらもフォロワーさんにアトマイザーをお譲りいただいた香り。
サイダーっぽい。シュワシュワの炭酸を感じる香り。
カカオ系の中では珍しくスパイス感がなく、フルーツやお花の香りを混ぜながら落ち着いていく感じ。
グラスに注いだテキーラに、花びらとカカオニブを浮かべたような、優しい残り香。
私の肌では三ツ矢サイダーの香りになります。笑
すごく好きです!!
【トップノート:キー ライム
ハートノート:アガバ フラワー
ベースノート:カカオビーンズ】
PARFUM SATORI 紺白
どちらかというとフルーティベースな印象🤔
カカオアズテックと同じような、ピリリとしたスパイス感を感じつつ、より柔らかい生地のお洗濯物を取り込んだイメージがします。
カカオアズテックが綿なら、紺白はシルクのよう。スルリと肌を掠めていくような。
グリーン感は薄い気がします。
奥の方にフルーツを感じる。甘くまあるく落ちていく感じ。カカオも豆の香りというよりは、パルプ寄りかもしれない。
こちらも清潔感のある優しい香りでした。
【トップノート:ベルガモット、レモンピール、ガルバナム、カシス、アルデハイド
ミドルノート:シクラメン、ローズ、ジャスミン、オレンジフラワー、クローブ、ドライプルーン
スモーキー・スパイシーカカオ系
Louis vuitton ヌーヴォーモンド
第一印象は煙草。煙草と革の香り。煙たい。
煙草を吸う人の車に乗った感じ。笑
調べてみるとこれはウードの香りだそう。
そこからしばらくすると、奥からココアとパチュリの混ざったような、ビターなほろ苦さが現れます。
サフランのスパイシーさも合わさって、奥にひっそりとカシスがいる。全然甘くないひっそりカシス。この子がいるのといないのでは全く印象が違うと思う。
後半の切ない甘さはとても好き。
ぜひ男性の胸元から香ってきてほしい。
時間が経っても革の香りが長く残っていました。
【アガーウッド、コートジボワール産カカオ、サフラン、パチョリ、インセンス、ブラックカラント】
オポポナックス、パチュリ、カカオと香料が3つで大変シンプル。
吹きたてはさっぱりしているように感じるんですが、あとからなんとも形容し難い独特な甘さが現れます。恐らくオポポナックスの樹脂の香り。その奥に茂みをはやしたようにパチュリがいて、カカオの苦味と混ざり合っています。
前半は3つの香りが散り散りに浮かんでいる感じで???なんですが、後半はカカオの香りがにょきにょきと顔を出してきて、オポポナックスの甘みと混ざっていきます。
パチュリは後ろに引っ込んで、下から支えている感じ。穏やかでとろみのある甘さに。
ラストはパチュリのグリーンが静かに残りました。
ムエット試香。
霞系チョコ。靄っぽい。
舌が疲れそうな苦味の中に、ほわわーんとお花がいる。フローラルなのか?チョコなのか?
ずっといると目眩がしそうだけど、離れるとフッといなくなる。どんな香りだっけ?とまた嗅ぎたくなる。掴みどころのなさからループを誘う香り。
不思議な香りだった…(´・ω・`)
トップ:アンブレート、ココナッツウォーター、ハイビスカス
ミドル:パチョリリーフ
ラスト:ココアアブソリュート、ワイルドムスク
ムエット試香。
沈香木の伽羅をイメージした香り。シナモン、クローブ、カカオ、バニラ、ベルガモットなどなどのウッディオリエンタル。
深く重く、スパイシーで温かい。
だけど奥の方にはどこかスッキリ感じる部分があって、どこか気になる、癖になる香りです。
トップノート:ベルガモット、コリアンダー
ミドルノート:シナモン、クローブ、カカオ、バニラ
ラストノート:オリバナム、サンダルウッド、アガーウッド
TOMFORD タバコバニラ
ムエット試香。
なんというか、甘ったるいんだけど、癖の強い葉っぱの香り(多分タバコ?)で、近づくと眩ませられそうな感じ…。
全身が警笛を鳴らしている。危険を感じる香り。笑
なんかこう…薄明かりの中、葉巻を咥えたオジサマが革張りのソファに座っていて、
赤ワインのグラスを揺らしつつこっちに視線を送ってくるようなイメージです。
ひと嗅ぎでここまで浮かぶ危険さ(褒めています)
悪い男の香りの概念とはこれです、と名指し出来そうなくらい世界観として完成されている気がする。
あれ?チョコどこだっけ(困惑)
【タバコの葉、バニラ、生姜、トンカ豆、バニラ、ココア、ドライフルーツのアコード、甘い木の樹液】
以上!!
ムエット試香のものも合わせて、17点の香水をご紹介させて頂きました!!
カカオやココアの含まれる香水、と一言に言っても、こんなにバラエティに富んでいて、グルマンの枠だけに収まらないことが分かり、とても面白かったです!
ムエットやアトマイザーをお譲り頂いたフォロワーさん、大変貴重な体験をさせて頂きありがとうございました!
お陰様で、香水のある毎日、充実してます。笑
きっとこれからも、気になる香りを見つけたらちょこちょこ試しているんだろうな…(*´ω`*)
ムエットを配布しているお店のご紹介
今回ご紹介したなかで、量り売り、ムエットの無料配布を行っておられるHPをまとめておきます。(2021/05/24現在。)
この記事にある香り以外にも、たくさんの香水のお取り扱いがございますので、
是非覗いてみてください\(^o^)/
・香水の館
前回もご紹介した量り売り香水のお店。
お試し出来るアトマイザー種類がダントツで多いです。
おそらくムエットの量だと一番!!
香水の量り売りもされています!
ヨーロッパ出身の店主さんが営む、量り売り香水専門店。廃盤になった香りも多々揃います。
今年5月にオープンしたばかりの、ニッチ香水の専門店。オープン記念でムエット無料配布のキャンペーンをされています!
日本人女性調香師大沢さとりさんの営む香水ブランド。日本の独立系調香師として、初めてフランスの国際香水博物館に香水が収蔵された、素晴らしい技術をお持ちの調香師さん。
現在お好みの香りを3つ選んでムエットをお取り寄せ出来るキャンペーンを実施されています。終了期限は未定だそうなので、気になる香水がおありの方はぜひ…!
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