明治ザ・チョコレートがリニューアル!どこが変わった?新旧食べ比べ!

2022年9月22日木曜日

タブレットのこと チョコレート検定

t f B! P L

今年のチョコレート検定上級の二次試験が終わった翌週、9月20日。

おなじみ、明治のTHE chocolateがリニューアル発売されました!

2023年のチョコレート検定上級のテイスティング試験では、間違いなく、新しくなったTheチョコが出題されるはず!と思い、さっそく買ってきましたよ〜!

旧バージョンとの違いも感じながら、食べ比べてみたいと思います!!

新しいザ・チョコレート、何が変わったの?

今回のリニューアルでは、明治が「 ザ・チョコレート」を通して行っているサステナブルな取り組みと、産地別のカカオの香味の特長をより体感しやすくするため、チョコレートの形状とパッケージが大きく変更されました。

これに合わせて、ザ・チョコレートのブランドサイトも大幅にリニューアルされています。

明治 The chocolate 公式サイト

パッケージ

一番大きく変わったのはこちらですね!

旧パッケージには、カカオの産地の動物や植物、自然などがカラフルに描かれていましたが、新パッケージは、カカオ産地の循環をイメージしたデザインになりました。


板チョコレートでお馴染みの箱から、しっかりとマチのある、大きな箱になりましたね。

全体的に落ち着いた色合いで、各産地を表現した模様もシンプルに。

また、旧Verは、箱の内側にもカラフルな模様がありましたが、新Verは真っ白。

豆知識的な言葉もなくなりました。



旧Verは個包装の模様も全て違いましたが、新Verは一種類に統一されています。

各産地の説明文や、グラフ、成分表などは変わっていませんでした。

新Verは、チョコレートの形状に関する表記が増えています。

内容量

旧Verは3枚入り(50g)、新バージョンは12枚入り(42g)。

小さく軽くなった分、枚数が増えました。

形の違い

公式サイトによると、リニューアルしたチョコレートの形は、日本古来の美の基準(大和比)に習ったものだそう。

【参考:1枚に込めたカタチの秘密

さて、この形、どこかで見覚えがありませんか?


ヒントは旧verのモールドの中に…

そう、新Verは、旧モールドのギザギザ模様の部分を、真上に引き伸ばしたような形をしているんですよね!


リニューアル前のTHEチョコが、この形をしていた理由は、チョコレート検定公式テキストに綴られています。


"小さいブロック型は軽い口当たりを、ドーム型は濃厚な味わいを、 凹凸の複雑なギザギザ型は際立つ香りを、スティック型は力強い味わいを感じる(チョコレート検定公式テキスト 2022年版より引用)"


旧Verはこのように、一つのチョコレートで、異なる形が生み出す味わいを楽しめるように作られていたんですね。

こうしてリニューアルに至るまでの、数え切れない試作の中で、THE chocolateが目指す香味表現を一番引き出してくれたのが、この形だったのだろうと思います。


旧Verのギザギザ部分と新Verを比べてみると、旧Verはやや凸凹が浅いように感じます。

この部分だけを食べ比べてみると、新Verの方がひとまわり大きいにも関わらず、チョコレートを口に入れてからの溶け出しと、香りの広がり方が格段に早い!と感じました。

新Verはギザギザを深く大きくすることで、口の中に触れる部分を広くし、より体温で溶けやすく、香りを感じやすい作りになっているのだと思います!

一枚あたりの大きさ、重さ

旧Verは、一枚あたり16.7g、厚みは6mm

こうしてみると旧Verはかなり大きく見えますし、重量感もしっかりあります。


対して、新Verは、一枚あたり3.5g

カカオ本来の香味、余韻を楽しめるベストはここだ!と導き出された重さなのだそうです。

更に、短辺は口に入れやすい22mm、厚みは5mmに変更されました。

ミリ単位の変化ですが、この厚さが、チョコレートの香味の感じ方に大きく影響するのだそう。

後述しますが、2つの違いは食べ比べてみるとしっかり感じとれました。

この香りと風味を生み出すため、日々研究を重ねておられる、明治の皆様の努力…本当にすごいです…!

価格

旧Verは¥237(税込)、新Verは¥228(税込)

ややお安くなりました🤔

香味の違い

今回のリニューアルにあたり、明治では「TDS法」という評価方法を用いて、旧Verと新Verの香味の違いを探った結果を公開しています。(→「1枚に込めた形の秘密」内に詳細あり)


どのチョコレートも、新Verは、カカオ産地ごとの特徴をより感じやすくなった、というポジティブな意見が多く集まっているようです。


各チョコレートの香味は、それぞれの箱の裏面に記載がありますが、公式サイトからアクセス出来る、「ビジュアライズドテイスティング」という動画を見ながら食べるのが、なにより一番分かりやすいです。

【→ビジュアライズドテイスティング


また、公式サイトリニューアルに伴い、

旧Verのビジュアライズドテイスティングの動画には、アクセスすることができなくなってしまいました。

現在、旧Verの内容が確認出来るのは、こちらの動画のみとなっているようです。

【→バレンタイン直前!志尊淳×明治 ザ・チョコレート -

旧Ver、新Verを食べ比べてみよう!

それでは、新しくなったThe chocolateを食べ比べてみましょう!公式サイトの香味を愉しむテイスティングのコツ、新しくなったビジュアライズドテイスティングを参考にしながら、皆様も是非一緒に食べ比べてみてください!

ベネズエラ

焙煎度合いは深煎り

「TDS法」によると、旧Verでは、全体を通してロースト感とナッティ感が同じくらい強く感じられましたが、新Verでは、トップからラストまで(特にミドル)ナッティな香りが強くなったそう。



【旧Ver】

しっかりとしたロースト感、アーモンドの香り。ミルキーなコクも感じる、チョコレートらしい王道なお味。

旧ビジュアライズドテイスティングでは、「①紅茶葉→②ミルクティー→③アーモンド→④ピーナッツ…」という変化をしていました。

チョコレート検定受験の際、ベネズエラには、ナッティなのに茶葉の風味から始まる矛盾に苦しめられました。笑


【新Ver】

ナッツ感がズドンと広がります!!!

香り!!すごい!!

アーモンドの香りが口いっぱいに広がって幸せです…!最後までよーく焼いたナッツの甘い香りがします!これぞナッティ!なお味!


新ビジュアライズドテイスティングでは、「①ナッツ→②アプリコットジャム→③ロースト」という変化をたどりますが、ジャムを見失うほどアーモンドです。笑


あの日、私を悩ませたミルクティーの風味が、遂にビジュアライズドテイスティングから消えてしまった…複雑な気持ち😂😂😂

これは紛うことなきナッティです!!

ナッティの言葉すら知らない人にこれを食べさせれば、何も言わなくても必ず理解してもらえる、そんなお味だと思います!!!笑

ブラジル

焙煎度合いは中浅煎り。

「TDS法」によると、旧Verでは、ラストでフルーティー感が薄まっていましたが、新Verではトップからラストまでフルーティーな香味が持続するようになりました。


【旧Ver】

オレンジの酸、皮の苦味、クランベリーのような甘み、スッキリとした後味で、スーッといなくなります。

旧ビジュアライズドテイスティングでは、

「①オレンジ→②クランベリー→③レモンの皮→④木の香り」という変化をしていました。

ラストで薄まるというフルーツ感は、木の香りに現れているのかな、という印象。


【新Ver】

甘い!みかんのような甘さがどーんといます。グレープフルーツのような渋み。

後味スッキリだけど、より柑橘の甘みがキリッと強まった印象。

最後まで渋みもしっかり感じます。

新ビジュアライズドテイスティングでは、「①オレンジ→②ベリー→③レモン」という変化を辿っており、シトラス感がクッキリしています。

ペルー

焙煎度合いは浅煎り。

「TDS法」によると、旧Verはトップでフローラル感よりロースト感を強く感じましたが、新Verではトップからラストまでフローラル感が強く感じられるようになりました。



【旧Ver】

まるーく優しいジャスミンから、スーッとしたハーブ感が広がります。私はここがいつも言語化できないのですが、ミルクハーブ喉飴…みたいなイメージです😂(どちらかというと苦手な風味)

後半は桜餅、最後にやや渋みが残ります。

旧ビジュアライズドテイスティングでは、「①生ナッツ→②ジャスミン→③桜餅→④紅茶」と変化していました。


【新Ver】

こちらも甘い…ブワワ…と蜜感のあるお花の香りが広がります。蜂蜜っぽい。桜餅もいるけどジャスミンを強く感じますね。口からいなくなったあともホワホワ〜っと花の香りが残って美しいです。

苦手なハーブ感は凄く優しくなったかも。


新ビジュアライズドテイスティングでは、

「①ジャスミン→②サクラモチ→③紅茶」と変化しており、フローラル感が強まっているのを感じます。

ドミニカ

焙煎度合いは中深煎り。

「TDS法」によると、このカカオの特徴的な香味故か、旧Verはそれぞれの香味がぼやけていましたが、新Verはトップからラストまで、スパイシー、フルーティーと次々に香味を感じられるようになりました。



【旧Ver】

シナモンとスモーキーな香り、スパイス感。ラムとレーズンの渋み。渋かっこいい感じ。

煙たいバーの雰囲気。

旧ビジュアライズドテイスティングでは、「①ラム→②シナモン→③レーズン+アプリコット→④スモーク」と、一番忙しい変化を辿るチョコレートでした。


【新Ver】

溶け出しからフワフワ〜っとシナモンの香り。レーズンがしっかりいる!酸味がキュッと立ってる感じ。

華やか。シナモンレーズン!

スモーキーさもあるけど、レーズンの酸の方がより前に出てきます。とても心地よい酸味です!


新ビジュアライズドテイスティングでは、「①ラム→②シナモン→③レーズン」と、変化の表現もかなり簡潔になっています。

食べ比べてみて思ったこと

Theチョコならではの特徴的なパッケージや、カラフルな個包装、1枚のどっしりとした重厚さがなくなってしまったのは、正直寂しいです!

しかし、私はこれまでに発売されてきた中で、今回のリニューアルが一番、カカオの香味がクリアになったと感じました!

全体的に、それぞれのチョコレートの良いところがキリッと尖って、より美味しく、食べやすくなったと感じます。


個人的に、一番好きなのはベネズエラです!

口いっぱいに広がるナッティな香りが、かなり力強くパワーアップしていて、とても美味しかったです!!一番驚きが大きかったのもベネズエラですね…!


逆にいうと、クリアになった分、カカオのクセは減ったような気がします🤔

特に癖の塊だったドミニカは、旧Verにあったスモーク感がかなり薄れたように感じましたし、個人的に苦手だったペルーも、桜餅感が優しくなった気がしますね!

どのチョコレートも、舌に引っかかるような香味はかなり減っていると思います。

新ビジュアライズドテイスティングの表現が簡潔になっていることからも、香味をよりまっすぐ伝えたい狙いを感じますね。


旧Verを初めて食べたとき、「玄人向けのチョコ」と表現したのを覚えているのですが、あの独特のクセが好きだった方には、新Verだと物足りない部分もあるかもしれません。

まとめ

新旧ザ・チョコレートの食べ比べ、いかがだったでしょうか?

来年、2023年度のチョコレート検定上級で、新THEチョコが出題されるとしたら、このクリアな香味は、解答にかなり有利に働きそうな予感がします!

ここから更に種類が増えると、難易度は上がりそうですね…。


これまでこのブログでご紹介してきた旧Verは、9月で販売終了となり、以降は新Verに入れ替わっていくようです。

どちらにもそれぞれの良さがあり、本当に奥深い味わいです。

新旧食べ比べが出来るのもあと少し!見つけたら是非食べ比べてみてください!



もしこの記事がお役に立ちましたら、ご感想を頂けるとすごく嬉しいです…!

Mallowを応援する

ブログ アーカイブ

QooQ